そもそも、どの専門家に相談したらいいかわからないな。そんな思いでこのページを開いてくださったと思います。
今お客様が持っている悩みをどの専門家が解決できるのか、客観的にお話できればと思います。

まずは、わかりやすいように、こちらの表をご覧ください。

注1:遺産分割協議書の作成に関して、「どのように分けるか」といった相続人間の調整や法律的助言を含む相談は、弁護士にしか認められていません。司法書士や税理士は、法的判断や交渉を伴わない範囲でのみ対応可能です。誰に何を渡すかといった“法律的判断”や“相続人間の利害調整”を伴う個別相談は非弁行為となり、弁護士でなければ対応できません。
相続手続きをまるごとお願いしたい(遺産承継業務)→司法書士
遺産承継業務については、司法書士がおすすめです。
司法書士などの法律専門家に依頼した場合の、遺産承継業務の費用の相場としては、目安として以下の表の金額になることが多いです。「相続丸ごとサポート」のようなイメージで、相続に関する手続きは全部まとめてやりますよ〜といったようなサービスがほとんどです。
相続財産の総額 | 報酬額 |
---|---|
500万円未満 | 25万円 |
500万円以上5,000万円未満 | 価額の1.4%+19万円(26万円~89万円) |
5,000万円以上1億円未満 | 価額の1.2%+29万円(89万円~149万円) |
1億円以上3億円未満 | 価額の1.0%+59万円(159万円~359万円) |
3億円以上 | 価額の0.7%+149万円(359万円~) |
サービス内容 | ・相続人の調査(戸籍等収集) ・相続財産の調査(預貯金調査など) ・財産目録の作成 ・相続関係説明図の作成 ・遺産分割協議書の作成 ・預貯金の解約・名義変更 ・有価証券、投資信託の解約・名義変更 ・不動産の名義変更(相続登記) ・相続税の申告サポート(申告が必要な場合は相続税専門の税理士をご案内します) ・信用情報機関への債務調査 ・相続不動産の運用・売却サポート |
相続手続きが止まっているものを前に進めて欲しい→弁護士
以下のような事情をお持ちの方は、他の専門家に行かれても、「弁護士に相談してください。」と言われてしまうと思います。
- 揉めているわけではないけど相続人が多くて手続きがすすまない。
- 相続人がわからず、手続きが進まない
- まだ揉めているわけではないけど、遺産分割協議書が送られてきて不審だ
- 揉めないように、相続を進めたい

トラブルはもちろん、相続登記までの手続きの帆走についても、相続で最も業務範囲の広い「弁護士」に相談することをおすすめします。次のような問題がある場合でも、弁護士が力を発揮します。
また、以下の内容は弁護士しかできない業務です。
- 遺産分割協議書を揉めないように作っていきたい。
- 遺産分割の内容に納得がいかない
- 相続人同士で争いが起きている
- 見つかった遺言書が偽造の疑いがある
- 遺言書が遺留分を侵害しているため、遺留分侵害額請求を行いたい
私たちの相続前進サポートでは、滞ってしまっている原因を取り除き、「相続登記までサポートしていく」そんなサービスも行っております。
これらのように、既にトラブルが発生している場合には、紛争解決の専門家である弁護士に相談することが重要です。
相続放棄をしたい→弁護士or司法書士
相続放棄について相談したい場合は、「弁護士」または「司法書士」がおすすめです。
弁護士と司法書士のどちらに相談すべきかは、あなたの状況によって異なります。以下の表を参考にして、適切な専門家を選んでください。
費用で比べたい場合
安くサービスをしている弁護士か、司法書士を選ぶのが良いです。



私たちの事務所では、相続放棄3.3万円〜/人から、承っております。(士業の中でもかなり安い部類です)
弁護士 | 司法書士 |
---|---|
相場5~10万円(税抜) | 相場3~8万円(税抜) |
業務範囲で比べたい場合



弁護士がおすすめだと思います。
弁護士 | 司法書士 |
---|---|
複雑な事案にも対応できる 家庭裁判所への手続を「代理人」として行える 財産調査や債務調査まで一括対応可能 放棄後の関係者対応も任せられる | 法的トラブルが絡むと対応できない 裁判所への「代理提出」ができない |
相続税の相談先→税理士
相続税の計算を行った上で、相続税が発生しそうなら、税理士に相談しましょう。
税理士は次のような業務をサポートします
- 相続税申告書の作成代行
- 二次相続を見据えたシミュレーション
- 相続税の控除や特例の適用検討
- 相続税申告に必要な書類の作成
- 節税対策全般に関するコンサルティング
- 相続税申告に関するセカンドオピニオン
このように、相続税に関する悩みがある場合は、税金の専門家である税理士に相談するのが最善です。
相続登記の相談先→司法書士or弁護士



「相続登記ができるのは司法書士」という認識が一般的ですが、弁護士でも問題なくできるので、どこを比較するかという問題になってきます。
遺産分割協議書まで全ての手続きが完了していて、あとは相談先だけ
→司法書士の方が料金が安く済むので、司法書士がおすすめです。
遺産分割協議書がまだ
→絶対弁護士の方がおすすめです。他の相続人にも連絡する必要があるため、争いの種を残さず相続を前に進めることができます。
遺産分割の相談先→弁護士



他の専門家に相談しても、「弁護士に相談してね」と言われることがほとんどです。なぜなら、冒頭でも話した通り、遺産分割協議書の作成に関して、「どのように分けるか」といった相続人間の調整や法律的助言を含む相談は、弁護士にしか認められていないからです。司法書士や税理士などは、書類作成や税務申告のサポートはできますが、「誰に何を相続させるか」といった法的判断や利害調整を伴う助言はできません。これに違反すると、「非弁行為」とみなされる可能性があり、業務上のリスクも発生します。そのため、相続の内容に不安がある方や、遺産の分け方について相談したい方は、最初から弁護士にご相談いただくことが、スムーズで確実な手続きへの近道です。
立川で相続の悩みは「相続に強い弁護士」に相談するのがおすすめ
相続に関するお悩みは、「相続に強い士業」に相談することを強くおすすめします。
相続問題はさまざまな側面を持ち、それに対応するための専門家も異なります。例えば、相続税が大きな悩みであっても、相続財産に不動産が含まれていれば相続登記が必要になりますし、相続手続きの途中で相続人同士のトラブルが発生する可能性もあります。このような場合、税理士、司法書士、弁護士など、それぞれの専門家を探してアポイントを取り、相続の状況を一から説明する必要があります。
大切なご家族を失い、ただでさえ心身ともに負担の大きい状況で、個別に専門家を探し、手続きを進めるのは非常に大変です。



しかし、弁護士であれば、すべての手続きを担当でき、多くの金融機関とも提携しているため、相続に関するお悩みをワンストップで解決できます。
最初に相談した専門家が窓口となり、必要に応じて他の専門家を紹介してくれるので、個別に専門家を探す手間やアポイントの調整、相続の状況を何度も説明する手間が省けます。
時間は有限であり、みなさんにはご自身の生活もあります。慣れない相続手続きに時間を費やすよりも、故人の遺品整理や思い出を振り返る時間を持つ方が、心の負担も軽くなるのではないでしょうか。
ご自身のためにも、相続の相談はぜひ相続に強い弁護士にお任せください。
立川で相続に関するお悩みは立川相続相談窓口まで!


まとめ
みなさんの相続に関するお悩みに対して、最適な相談先が見つかりましたでしょうか?
相談を検討される際は、解説した各相談先の詳細を事前に確認しておくと、料金や予約の有無などが把握できて便利です。ぜひご参考にしてください。
みなさんが、ご自身にとって最適な相談先を見つけ、円滑に相続手続きを終えられることを心より願っております。