依頼前の状況:思い出の家が「重荷」に?
ご相談者様のお父様が亡くなられ、残されたのは住む人のいない実家(土地と建物)でした。
相続人全員で話し合いを始めたものの、老朽化した建物の扱いで意見が対立。
特に高額な解体費用を誰が負担するのかという点が大きなネックとなり、話し合いはなかなか前に進みませんでした。大切な思い出が詰まった実家が、いつしか相続人にとって「重荷」のように感じられていたのです。
依頼内容:解決の糸口が見えない状況で…
話し合いが膠着状態に陥り、ご相談者様は当事務所にご相談にいらっしゃいました。
「このままでは何も解決しない。でも、どうすればいいのかわからない…」そんな不安な状況でした。
対応:プロの介入で「詰み」の状態を打開
私たちは、まず家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てました。
調停の場では、建物の取り扱いについて改めて協議を重ねましたが、やはり相続人同士の意見は平行線のままでした。
しかし、ここで終わるわけではありません。
話し合いがまとまらない場合でも、家庭裁判所には審判という解決手段があります。
私たちは、この審判手続きを通じて、建物は解体せず、土地と建物をまとめて競売にかけることを提案しました。そして、その売却代金を、法定相続分に応じて公平に分配するという内容で、裁判所から解決が示されたのです。
結果:誰もが納得の円満解決、そして笑顔に!
この決定に基づき、無事に土地と建物の競売が完了しました。そして、なんと各相続人は約700万円もの代金を相続することができたのです。
もしあのまま話し合いが続いていたら、時間だけが過ぎ、誰もが疲弊していたかもしれません。しかし、専門家が間に入り、法的な手続きを進めたことで、複雑な問題が円満に解決し、さらに具体的な財産として相続人全員に分配されるという素晴らしい結果につながりました。
あなたも「負の遺産」を「新たな財産」に変えませんか?
「空き家」や「老朽化した実家」は、一見すると「負の遺産」のように感じられるかもしれません。しかし、適切な手続きと専門家のサポートがあれば、今回の事例のように誰もが納得し、笑顔になれる「新たな財産」へと生まれ変わる可能性を秘めています。
もし、あなたも相続に関するお悩みをお持ちでしたら、一人で抱え込まずにぜひ一度ご相談ください。私たちは、あなたの状況に合わせた最適な解決策を見つけるお手伝いをいたします。