【遺産分割協議】「協議に応じない相続人」がいる際に遺産分割協議を行った事例

「家族間で遺産の話を切り出したら、まさかの一人だけ反対…しかも、その相手は父にまで暴言を吐くなんて。」

もしあなたが今、このような相続問題で頭を抱えているなら、この事例が解決のヒントになるはずです。

目次

依頼前の状況:家族の絆が壊れかけた遺産分割

港区にお住まいの40代女性であるご依頼者様は、お母様の遺産分割で悩んでいました。

相続人はお父様と子供たち。ほとんどの家族は、法律に則った法定相続分での遺産分割に合意していました。しかし、たった一人だけ、話し合いに一切応じようとしない相続人がいたのです。

この相続人は、以前から家族に対して暴言を繰り返すことがあり、特に高齢のお父様への言動がエスカレートする可能性を考えると、ご依頼者様はこれ以上自分たちで対応するのは難しいと感じていました。

大切な家族の平穏を守るためにも、相続に強い弁護士に相談することを決意されたのです。

争点:膠着状態の交渉と、家族への心ない言動

問題の核は、お母様の財産が預貯金のみであり、他の相続人全員が法定相続分での分割に同意しているにもかかわらず、一人の相続人が協議に全く応じないという点でした。

このままでは、いつまで経っても遺産分割が進まず、ご家族の心労は増すばかり。特に、高齢のお父様への精神的な負担も懸念されました。

弁護士の対応と結果:専門家の介入で「解決」への道が開けた!

私たちはまず、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てました。しかし、残念ながら相手方の相続人は裁判所からの呼び出しにも応じず、調停は不成立に終わってしまいました。

調停が不成立の場合、次に選択できるのが遺産分割審判です。私たちはすぐに遺産分割審判を申し立て、裁判所の判断を仰ぐことにしました。

その結果、裁判所の審判により、ご依頼者様を含む相手方を除く相続人全員の意向どおり、法定相続分に基づいて預貯金を分割することが決定しました。具体的な手続きとしては、一旦相続人の一人の方が預貯金全額を取得し、その後、他の各相続人へそれぞれの相続分を振り込む形で円満に解決しました。

「話し合いができない」相続問題も、諦めないでください

今回の事例は、話し合いが難しい相手方との相続問題でも、法的な手続きを通じて解決の糸口を見つけられることを示しています。家族間の感情的な対立が深く、交渉が困難な場合でも、専門家が間に入り、裁判所の力を借りることで、公平かつ法に基づいた解決に導くことが可能です。

もし、あなたも相続に関して「もうどうすることもできない」と諦めそうになっているなら、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、複雑な相続問題を解決し、ご家族に平穏な日常を取り戻すお手伝いをいたします。

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この記事を書いた人

弁護士|注力分野:相続

現在は立川の支店長弁護士として相続分野に注力して奮闘しております。今後も相談者の心に寄り添い、活動していく所存です。どのような法律問題でも、お気軽にご相談ください。

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