【立川市・日野市エリア】急ぎの相続手続きで失敗しないためのポイントと対応法|相続に強い弁護士が解説

 相続は「期限のある手続き」が多く、葬儀後すぐに動き出す必要があります。しかし、焦って判断すると後戻りできず、大きな損失につながるケースも珍しくありません。


この記事では、立川市・日野市・昭島市など多摩エリアで相続相談を多く受ける弁護士が、急ぎの相続で絶対に押さえるべきポイントと、失敗しないための対応方法を解説します。


目次

❶|相続で「急ぎの対応」が必要な代表的な手続き

 相続と聞くと複雑なイメージがありますが、中でも特に期限が厳しいのが次の3つです。

① 相続放棄(3か月以内)

 借金や負債が多い場合に必要な手続き。
「熟慮期間」と呼ばれる、原則3か月以内に家庭裁判所へ申述する必要があります。

※期限を過ぎると“借金も含めてすべて相続したもの”と扱われるため注意が必要です。


② 準確定申告(4か月以内)

 被相続人が亡くなった年の所得税の申告。
自営業者や不動産所得がある方の場合は特に急ぎの確認が必要です。


③ 相続税申告(10か月以内)

 不動産の評価や財産調査に時間がかかるため、早めに着手しなければ期限に間に合わないケースが多いのが特徴です。


❷|急ぎの相続でよくある「失敗例」

 立川の法律事務所で日常的にある相談者の方の失敗例の中から、特に注意すべきものを紹介します。

① 親の借金を知らずに相続してしまう

「相続財産は家と預金だけ」と思い込んでいたが、後から多額の借金が判明してトラブルになるケースは非常に多いです。

② 不動産の名義変更を後回しにして争いに発展

 兄弟間で話し合いが進んでおらず、名義変更を放置している間に関係が悪化してしまうパターン。

③ 知らない親族がいて相続人調査が不十分だった

 疎遠な相続人を見落とし、後から「相続人としての権利がある」と主張され、遺産分割協議が無効になることがあります。

④ 家族の中で勝手に遺産処分をしてしまう

 不動産の売却や預金の引き出しを独断で行うと、後から損害賠償を求められる可能性があります。


❸|急ぎの相続手続きで「絶対に確認すべき3つのポイント」

 焦って手続きを進める前に、最低限これだけは確認してください。

① 財産と負債を必ず“両方”調べる

・預金
・不動産
・株式などの有価証券
・借金、ローン
・保証人になっていないか
・税金の滞納
などを総合的に確認します。

特に負債の有無は、相続放棄が必要かどうかに直結します。


② 相続人を正確に確定する

 戸籍の収集は想像以上に時間がかかるため、早めに着手することが大切です。異母兄弟・疎遠な親族がいる場合は、専門家の調査が最も確実です。


③ 遺言書の有無を確認する

 自筆証書遺言は自宅や金庫で見つかることが多く、見落としたまま遺産分割をすると無効になる可能性もあります。


❹|急ぎの相続手続きでの“正しい進め方”

急ぎの状況でも、順序を守ると失敗が防げます。


STEP1|相続財産の調査(負債含む)

 銀行照会、不動産評価、保険会社への問い合わせなど。借金が疑われる場合は、信用情報機関(CICなど)での確認も有効です。


STEP2|相続人の確定

 戸籍謄本の収集。必要に応じて、出生から死亡までの連続した戸籍をすべて確認します。


STEP3|相続放棄が必要かどうか判断

財産調査を踏まえて「放棄すべきか」を早めに検討。
判断に迷う場合は、家庭裁判所への熟慮期間延長申立ても可能です。


STEP4|遺産分割協議の準備

・財産目録の作成
・不動産の評価
・預金の残高証明
・相続税の試算
などを行い、具体的な協議に入ります。


❺|弁護士に依頼するメリット

 急ぎの相続ほど、専門家の介入でリスクを大幅に減らせます。

● 負債の調査・相続放棄の期限管理が確実

 期限ギリギリの相談でも、迅速に動きます。

● 連絡が取りにくい相続人との交渉を任せられる

 疎遠な親族・海外在住の相続人がいる場合でも対応できます。

● 遺産分割トラブルを未然に防ぐ

 預金の取り扱いや不動産評価など、将来争いになりやすい箇所を整理します。


➏|立川・日野・昭島で相続の相談が増えている理由

 立川市・日野市など多摩エリアでは、
・土地建物を所有する高齢者が多い
・相続人が遠方に住んでいる
・兄弟間で疎遠なケースが多い
などの事情から、急ぎ・複雑・トラブル化しやすい相続が増えています。

早めに専門家に相談することで、「借金を相続してしまった」「遺産分割がまとまらない」といったリスクを回避できます。


まとめ|急ぎこそ、最初の判断が重要

相続では、

  • 相続放棄(3か月)
  • 準確定申告(4か月)
  • 相続税申告(10か月)

という期限があり、急いで行動しなければならない場面が多くあります。しかし、焦って判断すると大きな損失につながることもあります。

立川市・日野市・昭島市周辺で相続のことでお困りの方は、早めに弁護士へご相談ください。


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